2010年09月07日
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感想・映画「十二人の怒れる男」

Written By: トーノZERO連絡先

 「午前十時の映画祭」という企画があって、昔の映画を50本選んでまたスクリーンで上映しようというものです。府中の劇場も会場になっています。これまで、その上映を見ていないのは、基本的に現在進行形重視だからでした。

 しかし、少し趣味の間口を広げようという思いもありました。そういう時に、「十二人の怒れる男」を上映すると知りました。「古墳ギャルのコフィー ~12人と怒れる古墳たち~」の元ネタですが、見ていない映画です。一度は見ておきたいと思ったので、実際に見てみることにしました。

 ちなみに、午前10時は少し早いので、ちょっとだけ早起きしましたが、逆に時間が余ってしまいました。とほほ。

客が多い! §

 こんな映画を今時見るのは自分だけで、広いスクリーンに1人で座って見るのかと思ったらとんでもない。数十人はいましたね。びっくりです。もちろん、席の大半は空席でしたが、けっこう客が入っていたという印象は残ります。

猛烈に面白い §

 モノクロ映画で、しかも字幕の一部が白い服などとかぶって読めませんでしたが。それでも猛烈に面白い映画でした。映画の面白さは、色でも技術でもないことが良く分かります。また、ほとんどが密室で進行するわけで、低予算でも工夫次第ということも良く分かりました。

 (そういう意味で、ほとんど田園調布号内だけで話が進む宇宙犬作戦も同じ。要は工夫だ)

 ちなみに、犯人はちらっと出てくるだけ。証人は出てきません。犯行現場も出てきません。それでも、話が面白くなるのだがさすがです。

 最初、11対1だったのが最後には0対12にひっくり返るのも見事。

「古墳ギャルのコフィー ~12人と怒れる古墳たち~」も良く分かった §

 なるほどねえ。

 「古墳ギャルのコフィー ~12人と怒れる古墳たち~」だと終わった後、外で名乗るシーンがありますが、「十二人の怒れる男」の通りというわけですね。他にも実際の陪審員の顔ぶれも似通った部分があるし、凶器がナイフではなく銅剣。ナイフを突きつけて殺そうとするのも、ある意味で似ているわけですね。

ぐだぐだと余談を §

 というわけで、実は「映画を見よう」と思い立った理由の1つが「古墳ギャルのコフィー ~12人と怒れる古墳たち~」が面白かったが元ネタをぜんぜん知らなかったことです。その引っかかりかがやっと解消された上に、何か原点に立ち返った気がしますね。

 それからもう1つ余談。ガンダム00の映画が上映されるようで、ポスターが出ていました。しかし、目立つ場所にあるのはポスター1枚きり。出るときに内部に主要キャラ4人のポップが立っているのを見つけましたが、まさに目立たない場所。予告編が上映されてもいません。ヤマト実写版の予告編はやっているのに。これが今時の東宝系でのガンダムの扱いなのだな、ずいぶん冷遇されているなと思いました。松竹系の劇場に行くとまた違うのだけど。(いやこれは別に苦情ではありません。ガンダムの扱いが小さくても別に困らない)